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STATAの推計結果の見方(ポアソン回帰を例に)

例)ポアソン回帰分析(従属変数=量データ,独立変数=①~⑧)

Poisson regression     Number of obs = 248
                 LR chi2(8) = 138.38
                 Prob > chi2 = 0.0003
Log likelihood = -694.56697     Pseudo R2 = 0.0906

 

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ポアソン回帰分析によるパラメータ推定値



 

 

◆表の上部分

Poisson regression・・・分析手法(今回はポアソン回帰なので,Poisson=ポアソン regression=回帰

 

Number of obs・・・分析に使った回答者の数=データセットEXCELの変数名を除いた行数

 

LR chi2( )・・・回帰モデル全体の尤度比カイ二乗検定カイ二乗

       ()内は自由度

 

Prob>chi2・・・検定の有意確率

        今回の場合,説明変数を2個入れたことによって,説明変数がない

        場合より0.1%水準で有意に説明力が向上している

        ( モデル全体が有意とも言う)

 

Pseudo R2・・・疑似決定係数モデル全体の説明率みたいなもの)

        今回の場合「このモデルで従属変数の9.06%を説明できている」

 

◆表部分の列部分

Coef.・・・係数(正負の解釈の仕方に要注意)

 

Std.Err. ・・・オッズ比の標準誤差

 

Z・・・係数の検定(ワルド検定?)のZ値

 

p>|z|・・・係数の検定の有意確率

       有意水準より低ければその変数が,有意な効果を持っていると読み取る

                    ※95%信頼区間の場合0.05以下からある程度有意であると考える

 

95% Coef.Interval・・・オッズ比の95%信頼区間

 

◆表部分の行部分

_cons・・・定数項切片と呼ばれるもの

 

◆補足

Odds Ratio・・・オッズ比やexp(b)と呼ばれるもの

 

~参考にした文献~

石黒格編著,2008,『Stataによる社会調査データの分析――入門から応用まで』北大路書房のpp.71-74.

株式会社ライトストーン,『Stata12活用ガイドブック』のpp.105-110.